潰瘍性直腸炎患者における直腸がんリスクは一般集団と同程度であるという研究結果が、「Gastroenterology」に2月3日掲載された。 カロリンスカ研究所(スウェーデン)のÅsa H. Everhov氏らは、潰瘍性直腸炎患者における直腸がんリスクを検討した。解析対象は、1997~2023年に直腸炎型の潰瘍性大腸炎と診断された患者1万5,957人(患者群)と、年齢や性別などでマッチさせた15万8,079人(対照群)であった。 その結果、直腸がんおよび高度異形成の累積発生率は、病変の口側進展時点で打ち切りとした解析を含め、患者群と対照群で同程度であった。5年時点の直腸がん累積発生率は患者群0.11%、対照群0.09%であり、10年時点ではそれぞれ0.16%、0.21%であった。標準化発生率は10万人年当たり患者群31、対照群33であった。病変の口側進展時点で打ち切りとした後は、両群とも33であった。高度異形成の5年累積発生率は患者群0.06%、対照群0.03%、10年ではそれぞれ0.10%、0.07%であった。標準化発生率は10万人年当たり患者群15、対照群11、進展時点打ち切り後はそれぞれ13、11であった。 同研究所のOla Olén氏は、「本研究結果は、炎症性腸疾患におけるがんサーベイランスをより個別化するアプローチを支持するものであり、疾患の進展範囲が重要な役割を果たすことを示している」と述べている。 なお、複数の著者が製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2026年2月19日)https://www.healthday.com/healthpro-news/cancer/isolated-proctitis-not-tied-to-higher-risk-for-rectal-cancer Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock