過去に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した人では、COVID-19に罹患していない人や過去にインフルエンザに罹患した人と比較して、腎疾患のリスクが高いという研究結果が、「Communications Medicine」に2月25日掲載された。 米ペンシルベニア州立大学医学部のYue Zhang氏らは、COVID-19罹患とその後の腎疾患発症との関連を検討した。解析には、MarketScanデータベース(2020年1月~2021年12月)から特定された93万9,241人のCOVID-19群、約190万人の陰性対照群、19万9,071人のインフルエンザ群が含まれた。 解析の結果、COVID-19は急性腎障害(AKI)、慢性腎臓病(CKD)、末期腎不全(ESRD)、糸球体疾患のリスク上昇と有意に関連していた(調整ハザード比はそれぞれ2.74、1.38、3.22、1.28)。一方、インフルエンザはCKD、ESRD、糸球体疾患のリスクに影響を及ぼさなかった。また、COVID-19は短期的にはAKIに対してより強い影響を示し、長期的にはCKDに対して持続的な影響を示した。 共著者である同大学のNasr Ghahramani氏は、「COVID-19に罹患した人では、腎機能のより頻回かつ長期的なモニタリングが必要となる可能性があり、これにより早期発見や予防的介入が可能になると考えられる。これは、糖尿病や高血圧など腎疾患の素因を有する患者において特に重要である」と述べている。(HealthDay News 2026年3月5日) https://www.healthday.com/healthpro-news/kidney-health/previous-covid-19-tied-to-increased-risk-for-kidney-disease Abstract/Full Texthttps://www.nature.com/articles/s43856-026-01460-6 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock