ステージT1aの腎細胞がん(T1a RCC)患者において、アブレーション療法は腫瘍の外科的切除または腎摘除術と同程度の有効性を示す可能性があるとする研究結果が、「Radiology」に3月3日掲載された。オーフス大学病院(デンマーク)のJohanne Ahrenfeldt氏らは、2013年1月~2021年12月にT1a RCCと診断されたデンマークの成人を対象に、全国レジストリを用いたコホート研究を実施し、腫瘍アブレーション、腫瘍の外科的切除、腎摘除術で治療された患者を比較した。研究には患者1,862人(年齢中央値64歳)が含まれた。解析の結果、交絡因子を調整後、アブレーション群と外科的切除群との間で進行リスクに差は認められなかった。局所再発はアブレーション群で最も多く見られたが(アブレーション群2.41%、外科的切除群1.20%、腎摘除術群0%)、追加の処置により治療可能であった。遠隔転移は腎摘除術群で最も多く(4.38%)、次いで外科的切除群(1.90%)、アブレーション群(1.67%)の順であった。入院期間はアブレーション群が最も短く、中央値0日であった(外科的切除群および腎摘除術群はいずれも中央値2日)。また、外科的切除群および腎摘除術群と比較して、アブレーション群では治療後30日以内の病院受診が最も少なく、合併症が少ない可能性が示唆された。責任著者である同病院のIben Lyskjær氏は、「アブレーション群では局所再発率がわずかに高かったものの、再発した腫瘍は再度のアブレーションまたは手術により成功裏に治療可能である。重要なのは、本研究で局所再発が見られた患者においても、全生存率の悪化が認められなかったことだ」と述べている。(HealthDay News 2026年3月4日) https://www.healthday.com/healthpro-news/cancer/comparable-progression-risk-seen-with-ablation-versus-surgery-for-t1a-renal-cell-carcinoma Abstract/Full Texthttps://pubs.rsna.org/doi/10.1148/radiol.251485 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock