

慢性リンパ性白血病(CLL)患者では、対照群と比較して皮膚がんのリスクが上昇し、基底細胞がんおよび扁平上皮がんが最も多いサブタイプであるとする研究結果が、「JAMA Dermatology」に4月1日掲載された。
コペンハーゲン大学病院(デンマーク)のAstrid Merete Blomberg Drejøe氏らは、CLL患者とCLLを有さない対照群における皮膚がん全体、皮膚がんのサブタイプ、ならびに皮膚がん特異的転移および死亡のリスクを比較検討するため、デンマークの全国規模のレジストリデータを用いた人口ベースのマッチドコホート研究を実施した。CLL患者は、出生年、性別、居住地域、教育歴、所得、婚姻状況、チャールソン併存疾患指数に基づき、対照群と1:5でマッチングされ、CLL患者8,352人および対照群4万1,760人のデータが解析に含まれた。
その結果、皮膚がんの10年絶対リスクは、CLL患者で13.5%、対照群で6.9%であり(絶対リスク差〔ARD〕6.6パーセントポイント)、CLL患者で有意に高かった。対照群と比較して、CLL患者では皮膚がんの多くのサブタイプにおいてリスクが上昇しており、最も多かったのは基底細胞がん(8.6%対5.4%、ARD 3.2パーセントポイント)および扁平上皮がん(4.7%対1.4%、ARD 3.3パーセントポイント)であった。さらに、CLL患者では皮膚がん特異的転移(0.7%対0.1%、ARD 0.6パーセントポイント)および皮膚がん特異的死亡(0.3%対0.1%、ARD 0.2パーセントポイント)のリスクも高かった。全死因死亡率は、CLL患者で56.3%、対照群で39.3%であった(ARD 17.0パーセントポイント)。
著者らは、「本研究の徹底した個別マッチングによる研究デザインにより、実際のリスクをより信頼性高く推定できた可能性があり、臨床診療に有用な知見となる」と述べている。
なお、複数の著者がバイオ医薬品企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2026年4月1日)
Abstract/Full Text
https://jamanetwork.com/journals/jamadermatology/fullarticle/2847175
Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock