動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)患者では、低比重リポ蛋白(LDL)コレステロールの目標値を55mg/dL未満に設定することにより、心血管イベントリスクが低下するという研究結果が、「The New England Journal of Medicine」に3月28日掲載され、米国心臓病学会年次集会(ACC.26、3月28~30日、米ニューオーリンズ)で報告された。延世大学校医科大学(韓国)のYong-Joon Lee氏らは、ASCVD患者3,048人を、LDLコレステロールの目標値を55mg/dL未満とする群(厳格目標群、1,526人)と、70mg/dL未満とする群(従来目標群、1,522人)にランダムに割り付けた。主要評価項目は、心血管疾患による死亡、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中、血行再建術、不安定狭心症による入院の複合とし、追跡期間中央値3.0年で評価した。その結果、主要評価項目は、厳格目標群で6.6%、従来目標群で9.7%に発生した(ハザード比0.67)。クレアチニン上昇の発生率が厳格目標群において低かったが、事前に規定した安全性評価項目の発生率は群間で同様であった。共著者である同大学のJin Won Kim氏は、「集団全体および主要なサブグループにおいて一貫した結果が得られたことから、LDLコレステロール値を55mg/dL未満に目標設定することの有益性は、特定の患者集団に限定されず、ASCVD患者全体に広く適用可能であることが示唆される」と述べている。なお、複数の著者がバイオ医薬品企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2026年4月2日) https://www.healthday.com/healthpro-news/cardiovascular-diseases/acc-intensive-ldl-cholesterol-targeting-beneficial-for-patients-with-atherosclerotic-cvd Abstract/Full Texthttps://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2600283 More Informationhttps://accscientificsession.acc.org/ Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Marek Uliasz/Adobe Stock