米国血液学会(ASH)と国際血栓止血学会(ISTH)が策定した臨床診療ガイドラインにおいて、静脈血栓塞栓症(VTE)リスクのある小児患者に対する予防的抗凝固療法に関する推奨事項が提示され、「Blood Advances」に4月8日掲載された。米ジョンズ・ホプキンス・オール・チルドレンズ・ホスピタルのMarisol Betensky氏らは、小児におけるVTE予防のための抗凝固療法について、患者および医師の意思決定を支援するため、エビデンスに基づくガイドラインを策定した。ガイドライン作成委員会は、患者代表1人を含む多職種で構成された。本委員会は、12の推奨事項に合意した。固形がん、外傷、または重症疾患を有する小児に対しては、予防的抗凝固療法を行わないことを提案する条件付き推奨が示された。一方で、抗リン脂質抗体症候群の小児や長期完全静脈栄養を受けている小児に対しては、予防的抗凝固療法を行うことを提案する条件付き推奨が示された。白血病またはリンパ芽球性リンパ腫の小児については、血栓症および出血のリスク、ならびに患者の価値観や意向に基づく個別評価により、抗凝固療法の適応を判断すべきとされた。中心静脈カテーテル留置中の小児および非心臓手術を受ける小児に対しては、予防的抗凝固療法は推奨されなかった。Betensky氏は、「以前は、小児におけるVTE予防に関するデータの多くが成人からの外挿に依存していたが、成人は一般にリスクプロファイルのばらつきや複雑性が小さい。今回のガイドラインは、小児に対するVTE予防の意思決定を行う際に、医師にエビデンスに基づく枠組みを提供するものである」と述べている。なお、複数の著者がバイオ医薬品企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2026年4月15日) https://www.healthday.com/healthpro-news/blood-disorders/new-guidelines-issued-for-anticoagulant-prophylaxis-for-pediatric-vte Abstract/Full Texthttps://ashpublications.org/bloodadvances/article/doi/10.1182/bloodadvances.2025019415/567385/ASH-ISTH-2026-guidelines-for-Anticoagulant Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock