慢性腎臓病(CKD)患者において、認知機能障害(CI)は不良な臨床転帰と関連するという研究結果が、「Kidney International Reports」に3月11日掲載された。パリ公立病院連合(フランス)のHélène Levassort氏らは、ステージ2~5のCKDを有し、5年間の追跡調査を受けた患者3,033人からなるフランスのCKD-Renal Epidemiology and Information Network(CKD-REIN)コホートを対象に、CIが有害な臨床転帰に及ぼす影響を検討した。CIの評価にはミニメンタルステート検査(MMSE)が用いられた。解析には、対象者3,004人が含まれた。ベースライン時のMMSEスコアは、26超が64%、24~26が23%、24未満が13%であった。平均3.87年の追跡期間中に、21.5%が腎代替療法(KRT)を開始し、13.4%がKRT開始前に死亡し、15.3%がKRT開始前または非心血管死の前に主要心血管イベント(MACE)を発現した。調整Coxモデルでは、MMSEスコアが24未満の群では、26超の群と比較して、有害な臨床転帰リスクが高かった(KRT開始、全死因死亡、MACEのハザード比はそれぞれ1.42、1.57、1.32)。MMSEスコアが24~26の群ではCIが全死因死亡と関連していた(同1.45)。著者らは、「今回得られた結果は、認知機能の状態がCKD患者の予後予測に有用であることを示しており、日常的な腎臓病診療で系統的な認知機能評価を行うことの重要性を示唆している」と述べている。なお、CKD-REINは官民連携によって支援され、上場製薬企業10社から資金提供を受けている。また、2人の著者が製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2026年4月24日) https://www.healthday.com/healthpro-news/kidney-health/cognitive-impairment-linked-to-worse-outcomes-in-chronic-kidney-disease Abstract/Full Texthttps://www.kireports.org/article/S2468-0249(26)02701-4/fulltext Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock