施設で維持血液透析を受けている成人において、透析時間が長いほど生存率が高いという研究結果が、「Kidney International Reports」6月号に掲載された。米腎臓研究所のRachel Lasky氏らは、施設で維持血液透析を受けている18~89歳の患者14万6,127人を対象とした後ろ向きコホートのデータを取得した。対象者は、曝露期間中に実際に行われた平均透析時間に基づき、180~194分、195~209分、210~224分、225~239分、240~254分、255~269分の透析時間群に層別化された。平均透析歴は4年超であり、残存腎機能を有していた可能性のある患者は少数であった。解析の結果、透析時間180~194分の群と比較して、195~209分、210~224分、225~239分、240~254分の透析時間群では、相対的な死亡率がそれぞれ15%、19%、19%、27%低かった。これらのベネフィットは、幅広い限外濾過量の患者サブグループおよびsingle-pool Kt/V(spKt/V)が1.4超の患者で認められたが、spKt/Vが1.4以下の患者では認められなかった。副次的解析では、長い透析時間(最長240~254分)は、入院率の低下および入院期間の短縮とも同様に関連していた。著者らは、「本研究結果は、透析時間の延長と良好なアウトカムとの関連を支持する観察データをさらに追加するものである。大半の患者で透析時間を延長することが有益である可能性を示唆しており、望ましくは240分以上に、また処方透析時間が210分未満の患者では210分を超える時間に延長することが望ましい可能性がある」と述べている。なお、複数の著者がバイオ医薬品企業および医療機器企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2026年4月29日) https://www.healthday.com/healthpro-news/kidney-health/longer-dialysis-times-associated-with-better-survival Abstract/Full Texthttps://www.kireports.org/article/S2468-0249(26)02715-4/fulltext