シスタチンC(CysC)は、左室駆出率(EF)の全スペクトラムにわたる心不全(HF)患者において、不良転帰の独立したリスク因子であるとする研究結果が、「Clinical Cardiology」に4月20日掲載された。首都医科大学(中国)のLyu Lyu氏らは、EFの全スペクトラムにわたるHF患者におけるCysCと不良転帰との関連を検討した。解析対象は、正常~軽度腎機能障害を有するHF患者637人であった。その結果、追跡期間9.4年の間に、CysC高値は全死因死亡およびHFによる再入院のリスク上昇と有意に関連していた。全死因死亡リスクは、左室駆出率が保たれた心不全(HFpEF)患者と比較して、左室駆出率が軽度低下した心不全(HFmrEF)患者および左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)患者の方が高かった。HFpEF患者においては、CysCの全死因死亡に対する予後予測能は限定的であった。Meta-Analysis Global Group in Chronic Heart Failure(MAGGIC)リスクスコアに基づくモデルにCysCを追加すると、N末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)値を組み込んだ後でも、全ての患者において追加的な予後予測能が認められた。著者らは、「今回の研究は、正常~軽度腎機能障害を有する全てのタイプのHF入院患者において、CysC値と長期転帰との有意な関連を初めて示したものであり、長期間の追跡調査によって裏付けられている」と述べている。(HealthDay News 2026年4月30日) https://www.healthday.com/healthpro-news/cardiovascular-diseases/cystatin-c-tied-to-worse-heart-failure-outcomes-across-ejection-fraction-spectrum Abstract/Full Texthttps://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/clc.70310