S状結腸内視鏡検査によるスクリーニングの実施は、男女における大腸がん(CRC)の罹患率を低下させ、その低下幅は男性でより大きく、さらに男性ではCRC死亡リスクを低下させる可能性があるという研究結果が、「Annals of Internal Medicine」に5月12日掲載された。ノルウェー公衆衛生研究所のEdoardo Botteri氏らは、50~64歳を対象としたランダム化比較試験において、23年後のS状結腸内視鏡検査の有益性を報告した。計10万210人が、1回限りのS状結腸内視鏡検査単独または便免疫化学検査1回との併用によるスクリーニング群、あるいはスクリーニングなし群にランダムに割り付けられた。intention-to-screen解析には9万8,654人が含まれ、このうち2万552人がスクリーニング群、7万8,102人がスクリーニングなし群であった。その結果、男性における23年累積CRCリスクは、スクリーニング群で4.3%、スクリーニングなし群で6.0%であった。女性では、それぞれ4.2%、4.7%であった。男性における23年累積CRC死亡リスクは、スクリーニング群で1.4%、スクリーニングなし群で2.2%であった一方、女性では、それぞれ1.3%、1.4%であった。最も強い効果は直腸S状部がんで認められた。便免疫化学検査を追加しても、スクリーニングの有益性に変化は見られなかった。著者らは、「今回の知見は、1回のS状結腸内視鏡検査が、CRCの発症および死亡に長期的な影響をもたらし得ることを示唆している」と述べている。(HealthDay News 2026年5月14日) https://www.healthday.com/healthpro-news/cancer/sigmoidoscopy-screening-can-reduce-colorectal-cancer-incidence-death Abstract/Full Texthttps://www.acpjournals.org/doi/10.7326/ANNALS-25-05456