新規発症の心房細動(AF)は、腎機能低下を加速させる可能性があるという研究結果が、「JAMA Network Open」に5月14日掲載された。京都大学の森雄一郎氏らは、就労年齢の成人において、新規発症のAFとその後の腎機能低下との関連を検討するため、後ろ向きコホート研究を実施した。対象は、AFの既往歴、心血管系疾患、末期腎疾患のない、洞調律の35~59歳の健診受診者とした。年次健診の間にAFの新規発症を認めた2万3,510人(AF発症群)を、AFを認めなかった11万7,550人(対照群)と1対5でマッチングした。解析の結果、推算糸球体濾過量(eGFR)の年間低下率は、AF発症群の方が対照群より大きかった(−1.23mL/分/1.73m2対−0.94mL/分/1.73m2)。また、eGFRが30%以上低下した人の割合も、AF発症群で高かった(ハザード比2.91)。著者らは、「今回の知見は、AF管理における心血管・腎・代謝の観点の重要性を示唆するものである。AFが慢性腎臓病進行に及ぼす累積的影響、およびAF治療による腎アウトカム改善効果については、さらなる検討が必要である」と述べている。なお、2人の著者がバイオ医薬品企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2026年5月18日) https://www.healthday.com/healthpro-news/cardiovascular-diseases/new-onset-a-fib-may-accelerate-kidney-function-decline Abstract/Full Texthttps://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2849003