良性発作性頭位めまい症(BPPV)の患者では、初期治療が成功しても、長期的な罹病負担が認められるという研究結果が、「Otolaryngology-Head and Neck Surgery」に4月21日掲載された。ヘタフェ大学病院(スペイン)のEduardo Martin-Sanz氏らは、BPPVに対する治療が成功した患者を対象に、追跡期間7年間にわたる長期アウトカムについて検討した。2011年5月~2017年3月に治療を受けた合計361人の患者を研究対象とした。その結果、患者の平均年齢は63.3±15.6歳であり、女性の方が男性より多かった(2.2:1)。最も多く認められた罹患部位は後半規管であった(86.7%)。7年間の追跡期間中に47.1%の患者で再発が認められた。残存性めまいの割合は、1カ月時点の29.6%から、長期追跡時には37.6%まで上昇していた。また、全体で18.9%の患者が転倒を報告した。複数回の耳石置換法を要したことと前庭リハビリテーションを要したことは、再発の予測因子であった(オッズ比3.89、2.41)。残存性めまいは、転倒リスク上昇(同5.7)およびDizziness Handicap Inventoryスコア高値と関連していた。著者らは、「こうした持続的な症状は、転倒リスク上昇や生活への障害感の増大など、機能面で重要な影響をもたらす。本研究結果から、予防的かつ個別化された管理戦略を導くためには、体系的な経過観察と高リスク患者の早期特定が重要であることが示された」と述べている。(HealthDay News 2026年5月21日) https://www.healthday.com/healthpro-news/ear-nose-and-throat/long-term-morbidity-seen-for-benign-paroxysmal-positional-vertigo Abstract/Full Texthttps://aao-hnsfjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/ohn.70257