低悪性度前立腺がんの非侵襲的モニタリングに尿中バイオマーカー検査を用いることで、生検および画像検査の必要性を減らせる可能性があるという研究結果が、「The Journal of Urology」に5月20日掲載された。米ヴァンダービルト大学医療センターのJeffrey J. Tosoian氏らは、監視療法(AS)中の患者における生検の必要性を判定するため、直腸指診を行わない尿検査を開発し、検証した。ASの一環として生検が予定されているグレードグループ(GG)1の前立腺がん患者330人を対象に、生検の必要性を判定する尿検査の診断性能および臨床的影響を、マルチパラメトリックMRI(mpMRI)と比較した。その結果、生検では、患者の9.4%でGG3以上へのグレード上昇が、37%でGG2以上へのグレード上昇が認められた。MyProstateScore 2.0-Active Surveillance(MPS2-AS)バイオマーカーモデルの曲線下面積は、mpMRIと比較して、GG3以上への上昇(0.82対0.73)とGG2以上への上昇(0.74対0.64)のいずれについても高かった。生検前にMPS2-ASを使用した場合には、不必要な生検の約3分の2(64%)が回避でき、GG3以上への上昇の見逃しは3.2%にとどまると推定された。一方、Prostate Imaging Reporting and Data System(PI-RADS)3以上を基準とした場合には、不必要な生検の回避は50%、GG3以上への上昇の見逃しは18%と推定された。MPS2-ASの性能は、確認生検および監視生検、黒人および非黒人患者など、臨床的に関連するサブグループ全体で一貫していた。Tosoian氏は、「本研究結果は、低悪性度前立腺がんのモニタリングを受けている患者において、この尿検査を用いることで、治療を必要とする高悪性度がんの迅速な検出を損なうことなく、侵襲的な生検の必要性を減らせる可能性を示している」と述べている。なお、複数の著者が製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2026年5月19日) https://www.healthday.com/healthpro-news/cancer/urine-test-accurate-for-active-surveillance-monitoring-of-prostate-cancer Abstract/Full Texthttps://www.auajournals.org/doi/10.1097/JU.0000000000005095