充実性腎腫瘤(SRM)患者では、術前の磁気共鳴画像法(MRI)により腎摘除術後の慢性腎臓病(CKD)発症を予測できるという研究結果が、「Journal of Magnetic Resonance Imaging」4月号に掲載された。米マウントサイナイ・アイカーン医科大学のMira M. Liu氏らは、SRMに対して腎摘除術を受ける43人を対象とした前向き研究において、術前のマルチパラメトリックMRIがCKD発症およびステージ3のCKDへの進行を予測できるかを検討した。29人の対象者が12カ月の追跡を完了した。解析の結果、ベースライン時の推算糸球体濾過量(eGFR)が正常であった19人(66%)では、37%がステージ3のCKDを発症した。ダイナミック造影MRI(DCE-MRI)から推定したeGFRおよび尿細管拡散は、ベースラインのeGFRと相関していた。eGFRの低下は、血管拡散の低下により予測された(受信者動作特性曲線下面積〔AUC〕0.75~0.83、診断オッズ比〔DOR〕6.8~16.5)。CKD発症の最も強い予測因子は、対側腎における見かけの拡散係数(ADC)の皮髄差が大きいこと(同0.89、22.5)およびCKDの臨床リスクスコア(同0.81、5.5)であった。Liu氏は、「この研究が特に興味深いのは、手術前に、腎臓が正常な機能を維持するために既にどれほど懸命に働いているかを、MRIによって明らかにできる可能性を示した点である。こうした隠れた負荷は、当初は腎機能が正常に見えていた患者の一部が、その後に腎疾患を発症しやすい理由を説明する手掛かりとなる可能性がある」と述べている。なお、本研究はバイエルヘルスケア社から資金提供を受けている。(HealthDay News 2026年6月18日) https://www.healthday.com/healthpro-news/kidney-health/preoperative-mri-predicts-ckd-development-after-nephrectomy-for-solid-renal-mass Abstract/Full Texthttps://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jmri.70213 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock