ループス腎炎(LN)を伴わない全身性エリテマトーデス(SLE)患者では、慢性腎臓病(CKD)および死亡のリスクが上昇するという研究結果が、「Rheumatology」に6月16日掲載された。英ケンブリッジ大学病院NHS財団トラストのIftach Sagy氏らは、ベースライン時に腎機能が保たれており、LNの合併が認められなかった、新規に診断されたSLE患者を対象に、年齢、性別、民族をマッチさせた非SLE対照者と比較して、診断後のCKD発症について検討した。研究には、SLE患者1,145人と、マッチさせた対照者9万1,681人が組み入れられ、追跡期間中央値は5.77年であった。ベースライン時の推算糸球体濾過量(eGFR)は両群で同程度であった(103mL/分/1.73m2対104mL/分/1.73m2)。解析の結果、SLEはCKD、末期腎不全(ESKD)、主要心血管イベント(MACE)、全死因死亡のリスク上昇と関連していた(ハザード比〔HR〕はそれぞれ1.96、3.13、1.63、4.52)。両群の平均eGFRの推移は同程度であった。CKDおよびESKDの最も強いリスク因子は糖尿病と高血圧であった(HRはそれぞれ1.51、2.72)。著者らは、「今回の研究結果は、LNを有さず腎機能が保たれているSLE患者の大規模な全国コホートにおいて、腎関連の有害転帰、心血管疾患、および死亡のリスクが上昇することを示唆している。この解析の臨床的意義として、リウマチ専門医と一般開業医の双方にとって、特に新たなCKD治療選択肢が登場しつつある時代において、SLE患者を早期に認識し、適時に紹介する必要性が挙げられる」と述べている。(HealthDay News 2026年6月25日) https://www.healthday.com/healthpro-news/hcp-rheumatology/patients-with-lupus-have-increased-risk-of-ckd-mortality Abstract/Full Texthttps://academic.oup.com/rheumatology/advance-article/doi/10.1093/rheumatology/keag307/8709038?login=false Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock