慢性腎臓病(CKD)と糖尿病との関連は強まっているという研究結果が、7月8日付で「The New England Journal of Medicine」に掲載された。米ボストン医療センターのSophie E. Claudel氏と米ボストン大学のAshish Verma氏は、米国におけるCKD有病率の近年の動向を検討した。解析には、2013~2014年から2021~2023年までに実施された米国国民健康栄養調査(NHANES)の4回の調査サイクルに参加した20歳以上の成人2万5,106人のデータが含まれた。その結果、CKD有病率は、2013~2014年の14.5%から2021~2023年の14.8%まで、概ね横ばいであり、2021~2023年の有病率は成人約3600万人に相当した。研究期間を通じて、アルブミン尿のみを根拠にCKD基準を満たした成人の割合は、推算糸球体濾過量(eGFR)低値のみを根拠に基準を満たした成人の割合より高く、2021~2023年にはそれぞれ8.6%、4.1%であった。CKD有病率は人口統計学的特性や併存疾患の負荷によって異なり、黒人成人および所得が連邦貧困基準未満の人で高かった。糖尿病を伴うCKDの有病率は、2013~2014年の4.7%から2021~2023年の5.7%へ経時的に上昇した(有病率比1.29)が、糖尿病を伴わないCKDの有病率には変化がなかった。また、心不全とCKDとの間にも強い関連が認められ、この関連は2021~2023年の調査サイクルで最も強かった(調整有病率比2.47)。心不全とCKDとの関連の強さは、肥満(同1.35)を上回り、糖尿病(同2.49)に匹敵した。Verma氏は、「本研究は、最近公表された10年間にわたる調査データを用いた初のCKD研究である。この10年間には、腎保護を目的として承認された初の治療薬、すなわちSGLT2阻害薬とフィネレノン(腎不全リスクを軽減する非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)が市場に導入された時期が含まれている。注目すべきことに、こうした進歩にもかかわらず、CKD全体の有病率は横ばいのままである」と述べている。(HealthDay News 2026年7月14日) https://www.healthday.com/healthpro-news/kidney-health/chronic-kidney-disease-prevalence-stable-from-2013-to-2023 Abstract/Full Texthttps://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMc2518565 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock