高用量経口ビタミンD(hdVD)は、化学療法誘発性中毒性紅斑(TEC)および急性放射線皮膚炎(ARD)患者において、自覚症状を速やかに改善するという研究結果が、7月15日付で「JAMA Dermatology」に掲載された。米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のMihir K. Patil氏らは、3施設で治療を受けた33人を対象とした後ろ向き多施設症例集積研究を実施し、TECとARDの患者に対するhdVDの臨床反応、安全性プロファイル、および改善までの期間を検討した。対象となったTEC患者28人とARD患者5人に対して、コレカルシフェロールまたはエルゴカルシフェロール10万国際単位を投与し、10日以上追跡した。その結果、患者の87%が治療開始から10日以内に自覚症状の改善を報告した。改善までの期間の中央値は、全体で5日、入院患者では3日であった。リッカート尺度による紅斑スコアは平均で、ベースライン時の4.36から10日後には2.21へ低下した。最も速やかな改善は、好中球性エクリン汗腺炎およびスティーヴンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症様のサブタイプで認められた。血清カルシウム値に臨床的に重要な変化は認められず、患者の73%は中断することなく抗がん治療を継続できた。また、研究期間中に治療関連有害事象は認められなかった。著者らは、「がん治療がますます複雑化する中、支持療法プロトコールにhdVDを組み込むことで、治療中断を最小限に抑え、皮膚毒性作用を軽減し、患者転帰の改善につながる可能性がある」と述べている。なお、著者の1人がSynox Therapeutics社との、もう1人が出版業界との利益相反(COI)を開示している。(HealthDay News 2026年7月15日) https://www.healthday.com/dermatology-special/high-dose-vitamin-d-provides-rapid-relief-for-radiation-chemo-induced-skin-conditions Abstract/Full Texthttps://jamanetwork.com/journals/jamadermatology/fullarticle/2851627 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock