口腔マイクロバイオームのディスバイオーシスおよび口腔・腸内マイクロバイオームネットワークの破綻が、症候性手指変形性関節症(SHOA)と関連しているという研究結果が、7月21日付で「RMD Open」に掲載された。中南大学(中国)のJiatian Li氏らは、SHOAと口腔マイクロバイオームのディスバイオーシスの関連について検討するため、Xiangya Osteoarthritis Studyの参加者を対象に研究を実施し、唾液検体を16SリボソームRNA遺伝子シーケンシングにより解析した。口腔内微生物の豊富さ、構成、および特定の分類群の相対存在量を、SHOA群52人と対照群712人で比較した。その結果、SHOA群では対照群と比べて、口腔内微生物の豊富さが有意に低く、構成も異なっていた。また、SHOA群ではTrichococcus属の相対存在量が有意に高く(β=0.437)、SHOAの重症度と正の関連を示した。口腔・腸内マイクロバイオームネットワーク内の有意な相関関係の数は、対照群と比べてSHOA群で著しく減少していた。口腔マイクロバイオームにおけるTrichococcus属の存在量と、腸内微生物のKEGGチロシン代謝経路との間には正の相関が認められ(r=0.137)、両者はいずれもSHOAと関連していた。著者らは、「本研究結果は、口腔マイクロバイオームの変化とSHOAとの関連を示す初めてのエビデンスを提示するとともに、こうした変化と腸内マイクロバイオームのディスバイオーシスとの相関を浮き彫りにした。これは、SHOAの病態形成に口腔・腸内マイクロバイオーム軸が関与する可能性を示唆するものである。今回の知見は、全身の健康を維持する上で、口腔マイクロバイオームと腸内マイクロバイオームのバランスを維持することの重要性を強調するものである」と述べている。なお、1人の著者がバイオ医薬品企業および医療テクノロジー企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。(HealthDay News 2026年7月22日) https://www.healthday.com/healthpro-news/hcp-rheumatology/oral-microbiome-dysbiosis-linked-to-symptomatic-hand-osteoarthritis Abstract/Full Texthttps://rmdopen.bmj.com/lookup/doi/10.1136/rmdopen-2026-006962 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock