クローン病(CD)が、人工関節全置換術後の人工関節周囲感染(PJI)リスク上昇と関連するという研究結果が、「Arthroplasty Today」8月号に掲載された。米南カリフォルニア大学ケック医学校のMcKenzie W. Culler氏らは、全支払者請求データベースのデータを用いて、炎症性腸疾患(IBD)と人工関節全置換術後のPJIリスクとの関連を検討した。IBD患者計1万40人を対照者7万203人とマッチングした。これとは別に、CD患者5,474人と潰瘍性大腸炎(UC)患者4,555人を、それぞれ対照者3万8,230人、3万1,865人とマッチングした。その結果、IBD群と対照群のPJI発生率は同程度であった(0.71%対0.61%)。しかし、CD群では対照群よりPJI発生率が有意に高かった(0.86%対0.62%)一方、UC群と対照群では同程度であった(0.53%対0.64%)。交絡因子を調整した後も、CDはPJIリスク上昇と関連していた(調整オッズ比1.38)。UC患者コホートおよびIBD患者コホートでは、リスク上昇は認められなかった。著者らは、「これらの知見は、CD患者では人工関節置換術前にリスクを層別化し、患者の状態を整える必要があることを示している。今後の研究では、特にディスバイオーシスと、それに伴う消化管透過性の亢進に関して、これら2疾患の病態の違いが感染リスクにどのように影響するのかを明らかにする必要がある」と述べている。なお、複数の著者が製薬企業および医療機器企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。(HealthDay News 2026年7月27日)https://www.healthday.com/healthpro-news/bone-and-joint/crohn-disease-linked-to-increased-risk-for-periprosthetic-joint-infection Abstract/Full Texthttps://www.arthroplastytoday.org/article/S2352-3441(26)00126-3/fulltext Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock