90歳以上でも認知症のリスク因子の影響は持続するという研究結果が、8月4日付で「The Lancet Healthy Longevity」に掲載された。米カリフォルニア大学デービス校のHilary L. Colbeth氏らは、LifeAfter90研究の一環として、90歳以上の人における認知症の発症率とそのリスク因子を検討した。解析には805人(年齢中央値92歳)のデータが含まれた。その結果、平均2年間の追跡期間中に、対象者の17%が認知症を発症し、37%が死亡した。認知症の年齢調整罹患率は1,000人年当たり116.82であった。認知症リスクは、男性より女性で高く(部分分布ハザード比〔sHR〕1.89)、アジア系の対象者と比べて黒人の対象者で高かった(sHR 1.75)。一方、APOE ε2保有者では非保有者よりリスクが低かった(sHR 0.39)。APOE ε4保有者では、非保有者と比べて認知症リスクが高い傾向が認められ、特に男性でその傾向が強かったが、保有者全体での関連は統計学的に有意ではなかった。教育歴によるリスクの有意差は認められなかった。上席著者である同大学のRachel Whitmer氏は、「医師は、ある集団ではリスクが高く、別の集団ではリスクが低いことを知っておく必要がある。高リスク群に属する人が認知症を発症せずに90歳まで生存したからといって、その後はリスクがないと考えることはできない。全ての人に対してリスク低減について話し合う必要がある」と述べている。(HealthDay News 2026年8月10日) https://www.healthday.com/healthpro-news/neurology/study-ids-dementia-risk-factors-in-those-older-than-90-years Abstract/Full Texthttps://www.thelancet.com/journals/lanhl/article/PIIS2666-7568(26)00066-8/fulltext Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock