慢性腎臓病(CKD)を有する妊婦では、ビートルートジュース由来の食事性硝酸塩を摂取した群で、クレアチニン濃度中央値が低く、重篤な有害事象も少なかったという研究結果が、7月17日付で「Kidney International Reports」に掲載された。英キングス・カレッジ・ロンドンのPriscilla Smith氏らは、英国8施設で、CKDステージG2~G5の妊娠25週未満の妊婦を、標準治療群またはビートルートジュース(食事性硝酸塩400 mg)を毎日摂取する群にランダムに割り付けた。計108人がランダム化され、各群54人であった。その結果、妊娠前の推算糸球体濾過量(eGFR)が45 mL/min/1.73 m2未満の女性では、食事性硝酸塩群は標準治療群と比べて、産後のクレアチニン濃度中央値が低い傾向にあった(産後6週時:176対226 µmol/L、産後6カ月時:173対216 µmol/L)。また、新生児病棟または新生児集中治療室への入院も、食事性硝酸塩群は標準治療群と比べて少ない傾向にあった(23.3%対39.6%)。食事性硝酸塩群では7人に11件の重篤な有害事象が認められたのに対し、標準治療群では27人に53件認められ、重篤な有害事象を経験した女性の割合は、それぞれ23.3%、50.9%であった。事後解析では、妊娠中に何らかの降圧薬を使用した対象者の割合も、食事性硝酸塩群の方が低かった(36.7%対66.0%)。Smith氏は、「今回の結果は、ビートルートジュースが、安全で簡便かつ利用しやすく、さらに検討する価値のある方法となる可能性を示唆している」と述べている。なお、1人の著者がHeartBeet社の株式を保有している。同社は、本研究で使用されたビートルートジュースの製造元であるジェームズ・ホワイト・ドリンクス社からロイヤルティを受け取っている。(HealthDay News 2026年8月11日) https://www.healthday.com/healthpro-news/kidney-health/dietary-nitrate-from-beetroot-juice-promising-for-pregnant-women-with-ckd Abstract/Full Texthttps://www.kireports.org/article/S2468-0249(26)02936-0/fulltext Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock