高用量のエイコサペンタエン酸(EPA)/ドコサヘキサエン酸(DHA)による治療は、心血管疾患(CVD)リスクの高い患者における心房細動(AF)リスクの上昇と関連するという研究結果が、7月28日付で「Circulation: Arrhythmia and Electrophysiology」に掲載された。米脂肪酸研究所のNada R. Abuknesha氏らによると、これまでのランダム化比較試験のメタ解析により、オメガ3脂肪酸による治療がAFリスクを上昇させる可能性が懸念されている。そこで同氏らは、AF発症率のデータが得られる適格なオメガ3脂肪酸のランダム化比較試験をより多く含め、オメガ3脂肪酸による治療がAFリスクを上昇させるかどうかを検討するための拡大メタ解析を実施した。このメタ解析には、ランダム化比較試験35件、データセット37件、対象者11万4,592人が含まれた。その結果、CVDリスクの高い患者を対象とし、高用量のEPA/DHA(1,500 mg/day超)を投与した研究のみで、AFリスクの有意な上昇が認められた(統合オッズ比〔OR〕1.43、絶対リスク差0.8パーセントポイント)。その他の3つのリスク・用量の組み合わせ(高リスク・低用量、低リスク・低用量、低リスク・高用量)では、いずれもAFリスクの有意な上昇は認められなかった。上席著者である同研究所のWilliam S. Harris氏は、「われわれの研究結果は、オメガ3脂肪酸とAFとの関係が、これまでの報告から示唆されていたよりもはるかに複雑であることを示している。サプリメントとして一般的な用量のオメガ3脂肪酸を摂取している大多数の人にとって、今回のデータは、AFリスクに意味のある上昇がないことを示す安心材料になるはずである」と述べている。なお、1人の著者がオメガ3製品を販売するカルディオタブス社との、別の1人の著者が血中脂肪酸検査(Omega-3 Indexを含む)を提供するオメガクアント・アナリティクス社との利益相反(COI)に関する情報を開示している。(HealthDay News 2026年8月11日) https://www.healthday.com/healthpro-news/cardiovascular-diseases/high-dose-omega-3-linked-to-a-fib-risk-in-patients-with-high-cvd-risk Abstract/Full Texthttps://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIRCEP.125.014785 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock