低用量で開始する腹膜透析(インクリメンタルPD)では、低タンパク質食が、より良好な尿毒素の管理と関連する可能性があるという研究結果が、8月6日付で「Nutrients」に掲載された。カンパニア大学ルイジ・ヴァンヴィテッリ(イタリア)のSilvio Borrelli氏らは、インクリメンタルPDを受けている患者205人のコホートにおける血清アルブミン、体格指数(BMI)、代謝パラメータの1年間の変化を評価するため、I-COPE PD研究コホートの中間解析を実施した。患者を、処方された食事のタンパク質量(PrD)に基づき、PrDが1日当たり0.6 g/kg以下の群(45.4%)と0.6 g/kg超の群の2群に分類した。経時的変化をベースライン時、6カ月時、12カ月時に解析した。その結果、インクリメンタルPDを継続していた患者の割合は、PrDが1日当たり0.6 g/kg以下の群と0.6 g/kg超の群で差がなかった(59.1%対63.3%)。血清アルブミンは両群で同様の推移を示し、初期に低下した後、安定した。BMIには有意差が認められなかった。透析量の十分性が両群で同程度であったにもかかわらず、PrDが1日当たり0.6 g/kg以下の群では、0.6 g/kg超の群と比べて、血清尿素、リン、カリウム値が経時的に有意に低かった。著者らは、「われわれの観察解析は、PDを低用量で開始する患者において、食事中のタンパク質を減らすことの有益性と安全性を示唆するデータを、初めて提供するものである」と述べている。なお、2人の著者が、本研究に一部資金提供したヴァンティブ社を含むバイオ医薬品企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。(HealthDay News 2026年8月18日) https://www.healthday.com/healthpro-news/kidney-health/lower-protein-diet-may-be-better-in-incremental-peritoneal-dialysis Abstract/Full Texthttps://www.mdpi.com/2072-6643/18/15/2565 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock