統合失調症スペクトラム障害または双極性障害を有する人では、全身性の身体的多疾患併存の相対発生率および絶対発生率が高いという研究結果が、「The Lancet Psychiatry」9月号に掲載された。メトロ・サウス依存症・メンタルヘルスサービス(オーストラリア)のSean Halstead氏らは、統合失調症スペクトラム障害または双極性障害と診断された患者と、これらの疾患がない人を年齢・性別で1対4にマッチングしたコホート研究を実施した(障害群3万189人、比較対照群14万8,476人)。研究の評価項目は、慢性身体疾患の影響を受けた系統の累積数と定義付けた全身性の身体的多疾患併存であった。その結果、障害群では、全身性身体疾患の多疾患併存のレベルが高くなるほど相対発生率が高く、調整部分分布ハザード比(aSHR)は、影響を受けた系統が1系統以上、2系統以上、3系統以上、4系統以上、5系統以上の場合、それぞれ1.85、2.25、2.65、2.93、3.16であった。20年後の累積発生率の絶対差は、影響を受けた系統が1系統以上、2系統以上、3系統以上、4系統以上、5系統以上の場合で、それぞれ100人当たり9.79例、18.43例、18.57例、15.71例、11.66例多かった。若年層ではaSHRの上昇が一貫して認められ、5系統以上が影響を受けている25歳未満の女性で最も高かった(aSHR 9.24)。Halstead氏は、「統合失調症や双極性障害に伴う平均余命の短さは、その大部分が自殺によるものと考えられてきたが、実際にはその平均余命の差の多くは身体疾患によるものであり、その多くは予防または治療が可能である。統合失調症や双極性障害を、他の健康問題とは切り離されたメンタルヘルスの問題として捉えることをやめる必要がある」と述べている。なお、複数の著者がバイオ医薬品企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。(HealthDay News 2026年8月18日) https://www.healthday.com/healthpro-news/mental-health/systemic-physical-multimorbidity-higher-with-schizophrenia-spectrum-bipolar-disorder Abstract/Full Texthttps://www.thelancet.com/journals/lanpsy/article/PIIS2215-0366(26)00196-3/fulltext Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock