高齢者において、ベースライン時の社会参加度が高いことは、経時的な脳機能の維持と関連するという研究結果が、8月12日付で「Alzheimer's & Dementia」に掲載された。米ピッツバーグ大学のCynthia Felix氏らは、National Health and Aging Trends Study(2011~2019年)に参加した地域在住のメディケア受給者6,084人のデータを用いて、社会参加が認知機能の各領域にもたらすベネフィットを検討した。脳構造に関する知見に基づいて社会参加を評価するため、9種類の社会的活動への参加状況をFelix社会参加指数で評価した。この指数には、結婚していること、他者と同居していること、自動車を運転して外出すること、娯楽のために外出すること、クラブや教室に参加すること、宗教行事に参加すること、家族や友人を訪問すること、有給で働くこと、ボランティア活動を行うことが含まれた。その結果、ベースライン時の社会的活動への参加度が高いことは、8年間にわたり加齢に伴う認知機能低下が緩やかであることと関連しており、その関連は記憶(β=0.14)、見当識(β=0.14)、実行機能(β=0.05)で認められた。また、社会的活動への参加度の四分位が高くなるにつれて、全ての認知機能領域で段階的に大きなベネフィットが認められた。これは、より多くの種類の活動に参加していることを反映していた。Felix氏は、「測定可能な社会的行動を、特定の脳システムおよび長期的な認知機能の健康と関連付けることで、本研究は社会的処方の生物学的な基盤を示した。これにより、臨床医や地域社会が、健康的な加齢や認知症予防の一環として、特定の社会的活動を勧める際の助けとなる」と述べている。(HealthDay News 2026年8月18日) https://www.healthday.com/healthpro-news/neurology/social-engagement-may-sustain-brain-health-function Abstract/Full Texthttps://alz-journals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/alz.71689 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock