死亡ドナーの尿中バイオマーカーと腎ドナープロファイル指数(KDPI)を組み合わせることで、同一ドナーから提供された両腎で一致する移植後転帰の予測能が向上するという研究結果が、7月9日付で「Journal of the American Society of Nephrology」に掲載された。米ジョンズ・ホプキンス大学医学部のHeather Thiessen Philbrook氏らは、KDPIと死亡ドナーの尿中バイオマーカーを併用することで、臓器の質の評価および移植後転帰の予測が改善する可能性を検討した。同一ドナーから提供された腎臓の移植を受けた2人のレシピエントを、移植後3年間追跡した。良好な転帰での一致は、両レシピエントの推算糸球体濾過量(eGFR)が45 mL/min/1.73 m2以上であること、不良な転帰での一致は、両レシピエントに移植腎廃絶が生じるか、eGFRが20 mL/min/1.73 m2未満であることと定義した。両腎が移植され、良好または不良な転帰で一致した死亡ドナー474人が特定された。このうち、良好な転帰で一致したドナーは92%、不良な転帰で一致したドナーは8%であった。解析の結果、良好な転帰と不良な転帰を識別する際の受信者動作特性曲線下面積(AUC)は、KDPI単独では0.80であったのに対し、KDPIと免疫測定法で測定した尿中バイオマーカーのウロモジュリン、オステオポンチン、キチナーゼ3様タンパク質1を組み合わせた場合には0.86であった。ラテラルフロー法による測定を行ったドナー105人のサブグループでは、AUCはKDPI単独で0.81であったのに対し、KDPIと3種類のバイオマーカーを組み合わせた場合には0.85であった。上席著者である同大学のChirag R. Parikh氏は、「これらのバイオマーカーからは、KDPIでは得られない情報、すなわち腎臓自体が修復過程にあるかどうかが分かる。これは、その腎臓がレシピエントの体内でどのように機能するかを予測する上で、はるかに優れた指標であることが明らかになった」と述べている。(HealthDay News 2026年8月31日) https://www.healthday.com/healthpro-news/kidney-health/biomarkers-plus-kidney-donor-profile-index-improve-prediction-of-concordant-allograft-outcomes Abstract/Full Texthttps://www.ovid.com/jnls/jasn/fulltext/10.1681/asn.0000001183~donor-urinary-biomarkers-and-the-prediction-of-deceased Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock