米国では、アルコールに起因するがん死亡率が上昇しており、死亡率は男性および55歳以上で高いという研究結果が、9月2日付で「The Lancet Regional Health: Americas」に掲載された。 米マイアミ大学シルベスター総合がんセンターのChinmay T. Jani氏らは、Global Burden of Diseaseデータベースのデータを用いた人口ベースの観察的トレンド解析により、米国におけるアルコールに起因するがん死亡率の推移を検討した。全がんについて年齢標準化死亡率を評価した後、10種類の個別のがんについて評価した。結果は、性別、地域、年齢群別に層別化した。 その結果、1990~2023年に、米国におけるアルコールに起因するがん死亡者数は1万1,361人から2万3,126人へと2倍になった。55歳以上では、20~54歳と比べて死亡率が高く(人口10万人当たり19.2対2.4)、男性では、女性と比べて高かった(同6.4対2.1)。大部分のがん種、年齢群、性別で、各がんの年齢標準化死亡率に占めるアルコール起因死亡率の割合が増加した。また、アルコールに起因する死亡率の増加は肝がんで最も大きく、113.9%であった。2023年には、55歳以上の男性では肝がん(人口10万人当たり12.7)、55歳以上の女性では乳がん(同2.4)のアルコール起因がん死亡率がそれぞれ最も高かった。20~54歳では、男性で大腸がん、女性で乳がんが最も高かった(人口10万人当たりいずれも0.9)。 Jani氏は、「最も驚くべき知見は、アルコールが影響を及ぼす可能性のあるがん種の幅広さであった」と述べている。 なお、1人の著者がアップストリーム・バイオ社との利益相反(COI)に関する情報を開示している。(HealthDay News 2026年9月3日) https://www.healthday.com/healthpro-news/cancer/alcohol-attributable-cancer-mortality-has-increased-significantly-in-the-us Abstract/Full Texthttps://www.thelancet.com/journals/lanam/article/PIIS2667-193X(26)00229-2/fulltext