早発性アルツハイマー病(EOAD)患者では、主として頭頂側頭領域から成るEOADシグネチャーにおいて、対照群よりも強い萎縮が認められる。このEOADシグネチャーにおけるベースライン時の皮質萎縮の程度から、軽度認知障害(MCI)から認知症への進行を予測できるという研究結果が、8月26日付で「Neurology」に掲載された。 米マサチューセッツ総合病院および米ハーバード大学医学大学院のThiago Paranhos氏らは、MCI段階にあるEOAD患者において、構造MRIで評価したベースライン時の皮質萎縮が認知症への進行を予測するかどうかを検討した。皮質萎縮はEOADシグネチャー内で測定し、臨床的重症度の評価にはClinical Dementia Rating(CDR)の総合評価を用いた。対象者は、バイオマーカーで裏付けられた孤発性EOADを有するMCI段階の40~64歳の患者130人と、認知機能が正常な対照群97人であった。 その結果、ベースライン時にEOADシグネチャー内の萎縮が強いほど、認知症への進行が速いことが予測された(萎縮が1標準偏差増加するごとのハザード比〔HR〕1.24)。また、ベースライン時の臨床的重症度を含むモデルにEOADシグネチャーの萎縮負荷を追加すると、モデル適合度が有意に改善した(赤池情報量規準〔AIC〕の変化量〔ΔAIC〕−4.5)。 共著者である米ハーバード大学医学大学院のAlexandra Touroutoglou氏は、「EOAD患者が、いつ自立性を失い、MCIから認知症へ進行するのかを予測するには、より優れたツールが必要である。われわれが開発したこの脳画像バイオマーカーは、患者ごとの疾患進行の速さを予測するのに役立ち、医師や患者、その家族に今後の見通しに関して有用な情報を提供するとともに、転帰を改善し得る治療法の臨床試験に、より早い段階で参加できるようにする可能性がある」と述べている。(HealthDay News 2026年8月26日) https://www.healthday.com/healthpro-news/neurology/cortical-atrophy-in-early-onset-alzheimer-disease-signature-can-predict-progression-to-dementia Abstract/Full Texthttps://www.neurology.org/doi/10.1212/WNL.0000000000218519 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock