代謝的に不健康な肥満の人では、他の一般的な食事法によって同程度の10%の減量を達成した場合と比べ、超低炭水化物食が心血管代謝面、特に肝臓の代謝機能に大きな効果をもたらすという研究結果が、8月27日付で「Cell Metabolism」に掲載された。 米セントルイス・ワシントン大学のMax C. Petersen氏らは、主要栄養素の構成が大きく異なる3種類の一般的な食事法によって達成した中等度(約10%)の減量が、心血管代謝面に及ぼす影響を評価した。解析対象は、代謝的に不健康な肥満の成人55人で、超低炭水化物ケトン食、地中海食、超低脂肪の植物性食品中心の食事法のいずれかにランダムに割り付けられた。 その結果、すべての群で、減量によって骨格筋のインスリン感受性が約50%上昇した。一方、肝臓のインスリン感受性の上昇は、超低炭水化物ケトン食群で他の群の2~3倍に達した。同群では他の群に比べ、肝内中性脂肪含有量、肝臓での新規脂肪生成、糖化ヘモグロビン、24時間連続測定による血漿グルコースおよびインスリンの値が最も大きく低下した。LDLコレステロール、アポリポ蛋白B、24時間血漿中性脂肪の値については、群間に差は認められなかった。 Petersen氏は、「代謝的に不健康な患者の多くは、GLP-1受容体作動薬の適応対象でもあり、同薬は、減量を支援する上で非常に有用な手段となっている。しかし今回の結果は、食事法の選択は単なる減量にとどまらず特定の健康上のアウトカムに影響するため、依然として重要であることを示している」と述べている。 なお、著者の1人がバイオ医薬品企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。(HealthDay News 2026年9月3日) https://www.healthday.com/healthpro-news/cardiovascular-diseases/very-low-carb-diet-shows-greater-cardiometabolic-benefits-than-other-diets Abstract/Full Texthttps://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(26)00293-7